ITエンジニアとして会社に就職するとは? ~ 第1回 会社編① ~
ひと言でITエンジニアとして就職するといっても、世の中には様々な会社や職種があります。
会社の種類として簡単に書き出しただけでも、ざっと下記があります。
- コンサル
- SIer(システムインテグレータ)
- 監視、保守、サポート
- 自社サービス
- 事業会社
- IT機器
- その他特定の分野の専門
またそれらの会社の中で、さらに職種が分かれており、
- プログラマー
- テスター
- デバッガー
- コンサルタント
- システムアナリスト
- アーキテクチャー
- セキュリティーエンジニア
- BA(ビジネスエンジニア)
- セールスエンジニア
- PM(プロジェクトマネージャー)
- ディレクター
- その他専門エンジニア
等々、めちゃくちゃ多いです。しかも会社によってその職種の定義が違ったりして、非常にわかりづらい。。。
そこで第1回の今回は、3つの会社の種類とその特徴について説明していこうと思います。
コンサル
言わずもがな、どこかの会社から頼まれて業務改善(改革?)を行う会社です。
ITなの?と思われる方もいるかもしれませんが、現在業務を改善するためにはITは切っても切り離せませんので、よっぽど特殊な案件でない限りIT必須です。
特徴として、給料が高い、勤務時間が長い、幅広い知識とスキルが求められる、などがあります。
残業代がものすごいことになるので、給料は基本アサインされるプロジェクトと残業時間によります。(基本給500万+残業代500万とか)
予算があるプロジェクトだと残業代がすべてつけれますが、炎上しているプロジェクトだとある時間までしかつけられず、給料もいまいちなんてことも。。(もっとも、今は働き方改革で変わっているかもしれませんが)
会社の種類の中では一番ハードだと思いますが、若いうちから1000万越えもよくある話のようなので、体力や社会人になってからスキルアップする自信があり、さっさとお金を稼ぎたい方にはよいかと思います。
ただ、上記の特徴もあってITの中でも長く働くような種類の会社ではないので、数年働いて箔をつけてステップアップしていく人や体を壊して辞めていく人が多いと思います。
また事業会社のPMとかなんとか長には、コンサル経験の人が多かったりします。(別にコンサルしてなきゃダメなわけではないですが、仕事柄アピールがうまいんでしょうか・・・)
SIer(システムインテグレータ)
文字通り、どこかのだれかさんのシステムを改善する会社です。
IT業界で働く場合、一番イメージ通り、かつ数が多いのがこのSIerだと思います。
コンサルとの違いは、コンサルが会社のIT計画から携わることが多いのに対し、SIerはそのあとの設計や実装からなことが多いです。(要は、コンサルと顧客が考えたことをSIerが実現する、みたいな)
特徴として、給料はそれなり、勤務時間は長め、チームに応じた知識やスキルが身につく、などがあります。
給料は本当にそれなりです。コンサルでは1000万超えることもありますが、SIerで1000万超えるのは、大企業のマネージャー(課長)レベルか、中企業の部長レベルとなります。
実際には、初任給で250万~350万程度、5年目で350万~550万くらいだと思います。5年で500万超えたら結構いいほうです。
SIerも残業代によって結構給料が変わるので、コンサル同様チームやプロジェクトの事情によって変わります。
仕事の内容としては、設計してプログラムを書いたり、テストしたり、会社によっては要件定義とかもあるかもしれません。誰かの作ったシステムの保守なんかもあります。
また派遣先に常駐することが多いので、対顧客の対人スキルも身に付きます。
もし言語を選べるのであれば、世界的に今後も使い続ける可能性の高い言語を選びましょう。無難なのはJava、JavaScript、Python、C#あたり? スクリプト言語とオブジェクト指向言語を1つずつできるようになっておくと、つぶしがききます。
監視、保守、サポート
誰かの作ったシステムの監視、保守などを請け負う会社です。
特徴として、給料が安い、勤務時間は時間通り、マニュアル通りの対応なのでスキルは身につかない、などです。
また対応するシステムによっては、シフト制での勤務となり夜勤もあります。
夜勤の場合は手当がつくので、若いうちは夜勤が多いほうが嬉しいなんて人もいるかもしれません。
給料もあまり上がらずスキルもあまり身につかないので、生活の手段と割り切る方以外は、他の種類の会社にすることをお勧めいたします。
まとめ
まず3つの種類の会社について説明していきました。
ここまでの3つの会社はほぼ顧客=会社、いわゆるBtoBのビジネスとなっております。BtoBの場合、ITでは人月単位での契約が多く、会社として安定する半面一人辺りが大きな利益を出すというのが難しくなっています。
次回は残りの会社について説明していきたいと思います。