ITエンジニアとして会社に就職するとは? ~ 第2回 会社編② ~

第1回目の会社編①に続き、ITエンジニアとして就職する会社について説明していきます。

種類としては下記があり、上3つについて説明いたしました。

  • コンサル
  • SIer(システムインテグレータ)
  • 監視、保守、サポート
  • 自社サービス
  • 事業会社
  • IT機器
  • その他特定の分野の専門

今回は残りについて説明していきます。

自社サービス

文字通り、自社でITサービスをビジネスとして提供している会社です。

次の事業会社に含まれるのですが、ITエンジニアとしては働き方などが変わるので、分けています。

特徴として、給料はそれなりに高い、勤務時間はふつう、自社サービスに特化したIT知識やスキルが求められる、などがあります。

またITサービス自体そこまで歴史のあるビジネスではないため、ベンチャー的な規模が小さい会社も多く、経験者のみ採用という場合があります。

基本的には自社サービスに関連するITスキルが求められ、一部の技術研究チーム以外は業務でほかの技術に触れる機会はないかもしれません。

ただITエンジニアが集まっているだけあって、勉強会などは結構あると思うので、どうせなら参加してみましょう。

事業会社

自社のサービスや製品をビジネスとして提供している会社です。

ここでは、前のITサービス以外で説明いたします。

特徴として、給料は業種による、勤務時間はふつう、浅く広いIT知識やスキルが求められる、などがあります。

似たような仕事をしていても、業種によって給料はピンキリです。

というのも、同じ会社内でITだけ給料テーブルが極端に別、ということはないので、その会社の平均給料が500万だとすると、自然とITの仕事をしていても平均500万くらいとなります。

ですので、その業界の平均給料を調べるとある程度給料の目安がつくと思います。

また新卒でIT担当というのはほとんどなく、大半が経験者採用、もしくは社内での異動となります。

教育などのノウハウがないことも多く、ある程度色々できる人でないと大変かもしれません。

アプリエンジニアとしての就職の場合、仕事は社内向けサービスのサポートや開発のリードなどが多く、自分で作るというよりは外部ベンダーに仕事をしてもらうということが多いと思います。いわゆる社内SE?ですか。

その業種が好きで入るとかでない限り、他の会社である程度経験を積んでからの転職をお勧めします。(でないと、自分でキャリアパスなどを考えて色々やっていかないと後々つらいので。。。)

IT機器

いわゆるメーカーと呼ばれる業種です。

自社で物理的な製品を作成して販売などを行っている会社となります。

特徴として、給料はそれなりに高い、勤務時間はふつう、組み込み系と呼ばれる知識が求められる、などがあります。

給料は、年齢のIT平均から見ても高いところが多いと思います。

ITというと何かとWebを介して提供するサービスをイメージしがちですが、PCや車、家電製品などにもCPUが入っており、その開発などを行います。

スキルとしては、Web系とは分けて考えられることが多いです。

ただIoTなど取りざたされているうように、組み込み系の知識だけあれば十分ではなく、ネットワークにつないでサービス提供するIT機器も増えており、Web系やAIなどの知識も求められるようになってきています。

新卒、経験者どちらもある程度募集がかかっていることが多いです。

最近は大手メーカーのリストラなども話題になりますが、エンジニアとして勉強を続けていく気持ちがあれば、おすすめだと思います。

その他特定の分野の専門

会社によらず、特定の分野のスペシャリストを目指すというのもあります。

例えばAIなどは最近実用レベルでの需要が出てきたので、ある程度分かるだけでも採用に引っかかると思います。

あるいはクラウド関連(AWS、Azureなど)の専門家も需要が上がってきいますし、会社の意思決定に役立つデータサイエンティストなどは、これからの時代必須になると思います。

このあたりの専門職は、ある程度相場というものが決まあるので、一般的なITエンジニアに比べれば会社によって差が生まれにくいです。とはいえ、予算もあるので、結局会社によってしまいますが。。。

また需要もあり、アピールもしやすく、転職もしやすいと思います。

いきなりスペシャリストになるのは厳しいですが、どこかの会社に入ってスペシャリストのキャリアパスがあれば目指してみるのもよいかもしれません。

ただし、当然ながら知識は常に最新にアップデートしていく必要があるため、勉強は欠かせません。

まとめ

以上、2回にわたってITエンジニアとして就職する会社について説明してきました。

コンサルは例外ですが、第1回で紹介した会社に比べて、今回紹介した会社のほうが給料的には高くなると思います。

それは、第1回の会社が人月という、人数に応じた金額の契約になることに比べて、今回の会社は稼げる上限が人数によらないため、稼ぎやすいということにあります。もちろん、仕事しても全く稼げないということもありますが、やはり1人で100万/月しか稼げないのと、1人で1000万/月稼げる可能性があるのとでは全然違ってきます。

私のおすすめとしては、第1回に出てきた会社に新卒で入り、ある程度力をつけてから第2回に出てきた会社に転職するというものです。

とはいえ、新卒の権利などと言われる通り、社会人としての時間が過ぎればすぎるほど、学歴パワーはなくなっていくので、最初に入りたい会社に入れるのであれば、入るほうが良いと思います。

以上、ITエンジニアとして就職、転職するにあたってなんらかのお役に立てれば幸いです。

でわ。